相手を思えばこそ、○○しないことも大切です

 

コーチは、クライアントが達成したい目標に対して
クライアントのもともと持っている能力を、質問により最大限に引き出し
目標達成に向けて、伴走していくことが仕事です。
ただ、そこに「アドバイス」をすることはありません。
アドバイスなしに、その人の能力を引き出すことがコーチの役割です。

クライアント自身が考え、行動し、自分で責任をとるということを繰り返すことが
自分の人生を自分で作るということにも通づるのではないかと思います。

 

 

過去にセッションをさせていただいた方は、母親に
「あなたの性格には○○の仕事が向いていると思うから、
この仕事に就いた方がいい。給料も安定するから、食べるにも困らないはずよ。」
と言われ、当時なりたい仕事もなかったからという理由で、
お母さんに言われがままに、
進学し、その仕事に就いたのだそう。
とってもやりがいのある仕事で、結果もついてきたし、決して嫌いではなかったけれど、
なんとなく違和感を感じつつ、働いていたそうです。
最終的に、その方は、職場での人間関係がうまくいかなくなり
その仕事を辞めてしまいました。
そんなタイミングで、
セッションをさせていただいたのですが、
(クライアント様の了承を得ています。)

 

当時その方が言ってたのは、
「お母さんに言われるがままの仕事に就いたおかげで
こんなことになった。本当はなりたい仕事でもなかったのに…。」

 

人は、誰かに相談されると、
いいこと言わなきゃとか、解決してあげなきゃっていう気持ちから
アドバイスをしてしまいがちだけど、
アドバイスも場合によっては、相手のためにならないこともあると思っています。

自分で考えることをせず、誰かに答えを求めてしまうことは、
楽な一面もあるかもしれないけど、
それは、自分の答えではなく相手の答え。
場合によっては、相手のせいにしてしまいたい
気持ちになることもあるかもしれませんよね。

でも、この方のように、
お母さんの言ったことを「選んだ」のも実は自分なんです。
「小さい頃から、お母さんに言われるがままの人生だったことで
考えなくても、誰かが答えを出してくれると思っていたから、
自分で考えることをしなくなっていた気がする。」と。

 

結局のところ、

どうしたいと思っているのか?
どういう人生にしたいのか?

そんなことを話していると、
まったく別の世界でやりたいことがあり、
その方向でがんばる決意をし、
今はそれに向かってがんばっているようです。

 

ある意味、初めて自分で選んだ道。
もしかしたら、思わぬ困難にぶつかることもあるかもしれない。

 

それでも、それを乗り越えて、
自分の手で、掴み取って欲しいな。
心から応援しています!!がんばってね^^

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